原水爆禁止2015年世界大会へ2名の職員が参加して来ました! |
2015年09月16日 |
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○原水爆禁止世界大会に参加して みのり薬局 西山志穂
感想を一言で述べると「圧倒」という言葉になります。
今回初めて原水爆禁止大会に参加させていだきましたが、参加している方々の平和を願う強い想いが、述べられる言葉のひとつひとつに込められ、重みとなりひしひしと伝わってきました。今年は戦後70年を迎えたということ、また安倍政権の暴走により戦争法案採択の危機が迫っていることなど、節目の年ということもあり参加者皆さんの想いがとても強かったのではないかと思います。日本だけではなく、外国からも多くの方が参加されており、核廃絶や平和を願う気持ちが世界共通であることを改めて実感しました。たくさんの方々のスピーチを聞き、正直、わたしの平和を願う気持ちがとても弱いものだと感じさせられました。そのくらい参加者皆さんの熱い想いが会場を「圧倒」していました。また、大会中に行われた分科会では「戦争、被爆体験の実相と継承について」を学んできました。2015年の今年、広島・長崎被爆者の平均年齢が80歳を超えました。終戦から時が経つと共に、被爆者の高齢化は着実に進んでいます。戦争や原爆を経験した方が減り、戦時中の話を後世に伝えられる方が減っています。しかし、わたしは原水爆禁止世界大会に参加したことで、実際に戦争や原爆を経験された方でないと伝えることのできない悲惨さがあるということに気が付きました。平和な時代、平和な国に生まれた若者では、戦争や原爆の酷さを表現するには限界があります。戦争を若者の言葉で伝えるより、被害を被った方々の生の声を残すということが、戦争の最中を生き抜いてくれた先輩方への最大の恩返しなのではないかと感じました。
○原水爆禁止世界大会に参加して みのり薬局 落合里穂
8月4日から6日に広島で開催された原水爆禁止世界大会に参加させていただきました。原子爆弾の投下から70年の節目とあって開会総会には3300人、被爆70年ヒロシマデ―集会には5500人、広島平和式典には過去2番目に多い55000人の参列がありました。世界各国からの参加も多く、集会では核兵器に対する各国の姿勢や意見交換、活動や行動の紹介など、核兵器廃絶へのアクションが活発に行われていました。
私が三日間の参加を通して印象に残っているのは、被爆者の方々の言葉です。分科会「被ばく体験の継承と実相普及」では、16歳のときに広島で被爆した吉岡幸雄さんから被爆体験をお聞きしました。原爆の投下で火の海と化した広島の街で、死体で埋め尽くされた橋の上を渡ったこと、その後原爆症に苦しんだこと、学友と家族を失った悲しみ。吉岡さんから語られる当時の悲惨な状況は想像を絶するものでした。あのキノコ雲の下で何が起こっていたのか、原爆症で苦しむ人々の生活や核兵器の本質を知らずに、原爆について知ったつもりでいた浅はかな自分を恥じました。
今、被爆者の方の平均年齢が80歳を超え、被爆体験を直接、聞くことのできる機会は減りつつあります。私たちの役割は、そんな被爆者の方々の声に耳を傾け思いや願いを次世代へ継承していくこと、核兵器廃絶の草の根運動を絶やさないことであると思います。わたしは入社一年目の新人ではありますが、今後も平和活動に協力していきたいと思います。